木曜生まれは旅に出る。

旅どころか布団からあまり出ません。

映画『メビウス』はセリフ一切なしのR18韓国映画。

年間100本以上映画を観ている親友に、
「こんな映画ついてきてくれるのナツキちゃんしかいない」
と誘われて、『メビウス』を観てきました。


労金で借り入れをするために知っとくこと

メビウス』は、『サマリア』『うつせみ』『嘆きのピエタ』などで知られるキム・ギドク監督作品。
R18の韓国映画です。

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ストーリー(公式サイトより)

父・母・息子の3人が暮らす上流家庭。家族としての関係は冷え切っていた。ある日、近くに住む女との不貞に気づき、嫉妬に狂った妻は、夫の性器を切り取ろうとする。しかしあえなく失敗し、矛先を息子に向ける。妻はそのまま家を出ていき、夫と息子は取り残される。性器を切り取られてしまった息子は絶頂に達することを知らずに生きていくのか。なくしたことで虐められ、生きて行く自信をもなくした息子。罪悪感に苛まれる父はそれでも絶頂に達することができる“ある方法”を発見する。それを息子に教えることで、再び関係を築いていく。だが、そこに家を出ていた妻が戻り、家族はさらなる破滅への道をたどり始める―。

といったお話。
Wikipediaのあらすじは、最初から最後まで完全ネタバレになっているので、知りたくない人は読まない方がいいと思う。

この映画、セリフが一切ない。
呻く、泣く、叫ぶ、喚く、喘ぐといった、言葉ではない声は出すけど、全編90分近くを通して、誰も喋らない。
文字での説明も一切なし。
なので、私が観て読み取ったストーリーと、監督が作ったストーリーが同じかどうか、確信を持てないのが不安。
観終わったあと、いろんなレビューを読んだり、親友と話したりして、気づかなかったことを補完する必要があった。

また、セリフがないせいで、掴み合いのシーンで顔がとんでもないことになったりすると、場内から笑いが漏れる。
もし「殺してやるー!」みたいなセリフがあったら笑わないんじゃないかな。
セリフや音楽での補助がない状態で絵面をそのまま受け取ると、悲壮なシーンもコメディになるという。


さて、感想というほどのことはないけど、気になったのはこんなところ。

  • 入院させてあげてー!
  • パパン、ジャッキー・チェンに似すぎ。あと、いつ仕事してるの。
  • 息子、トイレは個室に入るといいと思う。
  • 愛人、ノーブラミニスカで店を切り盛りするの、いくない。
  • ママンのぱんつがダサい。
  • ねえ、前立腺マッサージって知ってる?


なんというか、儒教の国の人は、真面目で大変だなあと思いました。(小並感)


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こっちのポスターのビジュアルの方が、いろいろと核心な気がする。