木曜生まれは旅に出る。

旅どころか布団からあまり出ません。

映画『バクマン。』がマンガ愛に溢れた最高の青春映画だったのでみんなに観て欲しい。

※ネタバレはありません。


映画『バクマン。』もうご覧になりましたか?

bakuman-movie.com

DEATH NOTE」の原作コンビ、大場つぐみ小畑健によるテレビアニメ化もされた大ヒット漫画を、『モテキ』などの大根仁監督が実写映画化した青春ドラマ。性格の違う高校生2人がタッグを組み漫画家への道を歩んでいくさまを、大根監督ならではの巧みな映像表現を駆使して描く。週刊少年ジャンプでの連載を目指して日々奮闘する漫画家コンビには、佐藤健神木隆之介。実在の漫画作品や出版社が実名で登場するほか、劇中使用される漫画の原稿を小畑自身が描いている。


ストーリー:
優れた画力を持ちながら将来の展望もなく毎日を過ごしていた高校生の真城最高佐藤健)は、漫画原作家を志す高木秋人神木隆之介)から一緒に漫画家になろうと誘われる。当初は拒否していたものの声優志望のクラスメート亜豆美保への恋心をきっかけに、最高はプロの漫画家になることを決意。コンビを組んだ最高と秋人は週刊少年ジャンプ連載を目標に日々奮闘するが……。


《引用:シネマトゥディより。》

www.youtube.com

公開初日の2015/10/3(土)、初日にTOHOシネマズ新宿で観てきました。
(TOHOシネマズ日劇の舞台挨拶回は抽選外れました。無念)

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感想


ほんとにね、一人のマンガ好きとして、この映画を観ることができて本当に良かったです。

本筋以外をざっくり切り落としたストーリー。

細かい部分でリアリティーを追求しているのに、全体的に現実味がなくて、それこそ「漫画みたいな」感じ。

映像表現の美しさ、斬新さ。プロジェクションマッピング。作画アクション。揺れるカーテン。エンドロール。

キャスティングの妙。役者の妙。

魅力的な音楽、主題歌。(サカナクション最高。)

努力・友情・勝利。散りばめられた漫画ネタ。

そしてクライマックスからラスト。


わたしの中では『キッズ・リターン』に並ぶ最高の青春映画です。


そりゃあね、つっこみたいところもありました。
原作原理主義者としては、あ、そこ変えるんだ。と思ったとこもあった。

でも、こまけぇこたぁいいんだよ!!


常々、人死に絡み以外で泣かせることのできる作品はすごい、と思っているのですが、なんかねえ、3回くらい泣きました。
厳密に言えば人死に絡みもあるけども、特別悲しいシーンというのはほとんど無い。
でも、もう感極まって、劇中2回、そしてなぜかエンドロールでもぼろぼろ泣いてました。
一緒に観てた友達が「えっ、どうしたの」って驚くレベルで。

月2回ほど映画館で映画を観ているんだけど、もう『バクマン。』が今年No.1でいい。

パンフレットも買いました。
前に買った映画のパンフレットが何だったか覚えていないくらい買ってなかったけど。
その、パンフレットと公式サイトに、大根監督のインタビューが載っていて、これまたわたしの心をぶち破り。

これだけマンガ好きを公言していて、マンガに関する描写をリアルに描けなかったら、お前は何のためにマンガを読んできたのかと言われても仕方ない。

《引用:スペシャル|映画『バクマン。』公式サイト 大根仁監督インタビューより。》

わたしは漫画が好きで好きで、漫画ばかり読んでいて、『漫画ばかり読んでいます。』なんていうブログも作ってみたりしたんだけど、いざ漫画のことを語ろうと思ったら、まあ、ぜんぜんうまく言葉が出てこない。

こないだも母親に、今おすすめの漫画は?と聞かれて即答できなくて、
「アンタはあれだけ馬鹿みたいに漫画ばっかり読んでて、こんなありがちな質問にも答えられないの?」
と言われてしまい、おっしゃるとおりでございますすみませんでしたしにたい、と思っていたところだったので、大根監督のこのお言葉には、えぐられた傷口に塩水ぶっかけられたような気がしました。

ほんとうに、お前は何のためにマンガを読んできたのかと。

これからは心を入れ替えて、わたしが愛してやまない漫画たちの魅力を少しでも伝えられるように、きちんとブログ書こうと思いました。
んで、いま『おすすめ漫画ベスト100冊』を書いているので、近日中に更新する。


というわけで、
映画『バクマン。』は、漫画「バクマン。」だけでなく、漫画を愛するすべての人に観て欲しい最高の青春映画です。