竹宮恵子『風と木の詩』を読む。
風邪で朝から寝込んでます。
オイラ、具合が悪いと、動物的治癒方法で爆睡。
朝7時に起きて、10時半に薬飲んで寝て、夕方18時に起きてトイレ行ってまた寝て、起きたら23時。
文字どおり一日中寝ていたので眠くない……。
というわけで眠くなるまで『風と木の詩』に没頭。
ジルベールっ!!!
この本、私が女子校で中学生やってたとき、めっちゃ流行りました。
「NON!」とか、かなり流行語だったです。
『風と木の詩』は、1800年代後半のフランスの学校を舞台にした、いわゆるひとつの少年愛漫画ってヤツです。
子爵とジプシーの元娼婦の混血児でピアノの天才・セルジュ・バトゥールと、誰もが魅了される美しさを持つ孤高の美少年・ジルベール・コクトーとの崇高な愛の物語を主軸に、全ての登場人物を余すことなく拾い上げた、素晴らしい読み物なのでございます。
わたしはワキ役にもしっかり物語をつけてある漫画や小説が大好きです。
昔の漫画って、そういうのが多くて良かったのになあ。
最近の漫画がつまらないのって、主人公以外の人物がものすごくいい加減に
扱われていて、そのせいで話が薄っぺらいのが多いんだよな……。
おっと脱線。
この『風と木の詩』はとにかく少年愛モノで有名なので、読む前から、もしくは1巻冒頭の↑シーンで拒絶反応を起こす人がいっぱいいると思いますが、とにかく3巻くらいまでは読んでください。
とにかく深いっす。
セルジュやジルベールの生い立ちや生きざまは涙無しでは読めません。
人生とは、愛とはなんぞや?と考えさせられること間違いなしです。
風と木の詩が聴こえる、それが青春なのですよ!