木曜生まれは旅に出る。

旅どころか布団からあまり出ません。

『スターウォーズ エピソードⅢ シスの復讐』を観ました。

スターウォーズの先々行上映行ってきました!

 

暑さに断念して当初の目的地を大きく逸脱し、涼を求めていつのまにか映画館にいた我々は、気がついたらスターウォーズのチケットを買っていました。

ていうか、これが貴重な先々行上映だと気付いたのも、帰ってきてからだというほど、情報にうとかった。
だってさー、ちょっと都会から離れていたとはいえ、映画館空いてたんだもん。
15時半くらいにふらっと言って、16時20分の回のチケット、悠々と買えたんだもん。
まさか先々行上映だったなんて。

んでもって感想は「けっこう面白かった!」です。
Ⅰ~Ⅲの新三部作の中ではやっぱりダントツかなあ。
金もないのに、パンフレットBOXまで買ってしまいましたよ。
うーん、1800円の価値は十分ございました。

これから先はネタバレなので、ご注意ください。


んとね、一番「エピソードⅢ」すげえなーと思ったのは、
もう誰もがどうなるかわかっている物語を、手に汗握って楽しめたこと。
だってさ、犯人もトリックも全部わかってる推理小説なわけじゃん。
アナキンがダース・ベイダーなことも、オビ=ワンやヨーダが死なないことも、子供がルークとレイアなことも、全部知ってるじゃん。
なのに、アナキンVSオビ=ワンで、内心「ギャー」とか「ワー」とか思ってる自分がいるわけさ。
極悪ヅラしてニヤリと笑うアナキンを、「どうしてそんな顔するのー!」とか思ってる自分がいるわけさ。

Ⅲは終わりに向かっていく物語じゃなくて、はじまりへ向かう物語だ。
ダース・ベイダー、ルーク、レイアの誕生秘話であり、オビ=ワン・ケノービヨーダたちジェダイの苦難の物語であり、銀河帝国ダース・シディアスのサクセスストーリーであり、アナキン・スカイウォーカーの凋落の物語であり、パドメの愛と絶望の物語でもあるわけだよ。

しかもその全てにおいて、誰もがその先どうなるかを知っている。
結婚式の披露宴で上映される「二人の歴史」みたいなビデオと同じ。
結婚するって決まってる二人の出会いとか、別れの危機とか、見せられたって、「結婚すんでしょ?」の一言で終わりだ。

なのに、スターウォーズⅠ~Ⅲは面白い。
多分の感慨や郷愁が含まれるからっていうのもあるだろうけど。

なんなんでしょうねえ、この感覚。
さっき推理小説に喩えてしまったけども、「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」のように、犯人の犯罪を先に見せて、それを探偵役が少しずつほころびを見つけてあばいていく、というようなカタルシス追求型とも違うのだ。

記憶の穴埋め、といったほうが正しい気がする。
知ってるんだけど忘れていたことを思い出すような感じ。
「あー、そうそうそうだったねー」って観客みんなが自分の中のスターウォーズのパズルをはめている。
そんで、パズルを慈しむように撫でながらもう一度じっくり眺めるのだ。

私はエピソードⅣを観ているからそう思うんだけど、Ⅰ~Ⅲしか観てない人はどう思うんだろ。
まったくハッピーエンドじゃない映画を観させられてどう思うんだろ。
Ⅰで可愛かったアナキン少年は極悪人になって、Ⅱであんなにラブラブだったパドメを死に追いやって、ジェダイ聖堂でパダワンまで虐殺して、オビ=ワンに逆ギレしたあげくに負けて、なんだかわけのわかんないサイボーグになりました。
で、ジェダイはほぼ絶滅で逃げ隠れました。
生まれた子供は養子に出されました。
おしまい。

そりゃねーだろー!!!って感じだよね。うん。

時間が経ちすぎたあまりに、細部にツッコミどころも満載。
なんであんだけ科学が発達してるのに、通信ホログラムは青一色なんだ!とか。
(しかもその十数年後の世界でもまだ青一色だし。)
でもまあ、Ⅳ~Ⅵを観ている私には面白かったデス。
あ、でもⅤとⅥはうろ覚え。また観なきゃ。

あー、スピルバーグがⅣ~Ⅵを作り直すことを切望いたす。
なぜなら、レイア姫がブサイクすぎるからじゃー!
なんでアナキン&パドメからあの顔が!!
ルークも微妙だけどレイアはひどいよ……。フケすぎ……。
キャリー・フィッシャーに恨みはないが(ブルース・ブラザーズ大好きだし)、ナタリー・ポートマンが母、という設定に置いては完全に負け犬だ。
どうにかしよう、マジで。

んでもって、最後に。
エピソードⅢの一番の見所は、「チューバッカの肩に飛び乗るヨーダです。
萌えー!!


ぜひぜひ映画館で観るべきです!

 

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(字幕版)

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  • 発売日: 2015/06/01
  • メディア: Prime Video