よしながふみ『大奥』19巻、最終巻。
よしながふみ『大奥』の最終巻である19巻が発売されました。
特装版、買った。
16年にわたる長期連載に幕を下ろしました。
16年……。
追いかけてきた16年分、わたしも年をとったわ……。
三代将軍・家光の時代から(作中の順番は違うけど)、一五代将軍・慶喜が江戸幕府を終わらせるまでの長い長い物語。
男子だけがかかる謎の病「赤面疱瘡」によって 男子の数が激減し、将軍・家光も病に倒れ、子女の千恵が秘密裏に将軍職を継ぐ。
一時的なつなぎと思われた女性将軍はその後も綿々と続き、様々なドラマを生み出していく。
実写化されたときの「男女逆転『大奥』」というキャッチフレーズが目立ったが、それだけがこの作品の核ではない。
「赤面疱瘡」を克服するまでの苦難や、将軍職をめぐってのお家騒動など、いちいち物語が深い。
一冊読んでは泣き、また一冊読んでは泣き、を繰り返していたら19巻が終わってしまった。
慶喜の時代で大奥そのものが無くなるから、終わりがくることわかっていたけど、もっとずっと読んでいたかった。
わたしが死んだら、全巻棺の中に入れて欲しい(火葬場的にOKならば)。
また最初から読み返そう。そしてまた泣こう。
よしなが先生、素晴らしい作品を読ませていただきありがとうございました。
- 作者:よしなが ふみ
- 発売日: 2020/06/26
- メディア: コミック
