木曜生まれは旅に出る。

旅どころか布団からあまり出ません。

近所のラーメン屋さんが美味しい。

うちの近所には何も無いのである。

最近ブログに自分のことを書き過ぎてストーカーに遭ったという話を良く聞く。
IT社会の闇がこんなところにも!とか言ってみましょうか。
まあ私は自分にはそういうことが起こらないと思っているので書いてしまいますが。
だってぇ~、このサイト~、ものすっごい内輪の人しか来ないしぃ~、日々のページビューだって雀の涙だしぃ~。
ってゆーかわたしの日常に興味があるような人はストーキングなんかしないさ!

で。
うちの近所はとてもさびれているのさ。
友達が遊びに来ると、みんなおびえるさびれっぷり。
駅前で灯りがついているのはサンクスだけ。
私が引っ越して来てから、近所の古本屋もビデオ屋も焼き鳥屋もつぶれました。
先日とうとううちの階下のスナックも2軒立続けにつぶれました。
駅が改装してエレベーターやエスカレーターやトイレが出来たはいいけど、駅前が駅前としての機能を果たしていないので、栄えることはありません。

というわけでもちろん食べ物屋もありません。
駅前にマックもケンタもドトールもスタバもありません。
とにかく駅前にあるのは北口も南口もサンクスのみ。客が来ると本当に困る。
ちょっと小腹が空いたところで、微妙なラーメン屋が数件あるのみ。無理!
で、ちょっとはマトモな店がないものかと、こないだ近所をうろついていたら、蕎麦屋が潰れてラーメン屋になっているのを発見した。

柳沢家。
柳沢家

そういえば前にこの店のチラシがうちに入ってたなあ……と思ってフラリ入店。

店主は日本語達者な中国人・趙さん。まだ若そう。
済南生まれの北京育ちで日本に来て9年だそーな。
そのとき客は私一人だったので、いろいろ話しかけてみた。
羊肉が大好きだと言うと、大喜びで中国の羊料理の話をしてくれた。
「ワタシ北京帰ると必ず食べるの、羊肉、串に刺して焼く。中国の味!」
「あー、美味しいらしいですねー。一度食べてみたいです」
「中国行ったら絶対食べて!美味しいよ!」

にこにこしながらラーメンを作ってくれたチャーシューメン。
柳沢家らーめん
「海苔食べれる?おまけするね!チャーシューも1枚おまけだよ!」

このラーメン、おせじ抜きでめっちゃ美味しかった。
スープはほどよく脂っこくほどよくさっぱりコクがある、魚系のダシと鶏ガラ。
麺は私好みの細ちぢれ麺。チャーシューは煮てあるタイプで柔らかくて噛むと味がある。
卵は半熟煮玉子でとろーり。メンマは珍しく細切りにしてあって口当たりが良い。

「味どう?」と趙さんが聞くので、思わず「美味しい!好吃!」と答えると、「わーお!」とアメリカ人のような驚き方をしてくれた。
「なんで中国語できるの?しゃべれるの?」「大学のときちょこっとだけ。でも難しくてぜんぜんしゃべれない」「日本人が中国語話すと嬉しいね!」と喜ぶ趙さん。

近所にやっと友達を連れて行ける店ができました。
趙さんの柳沢家がつぶれないように、せっせと通わなくては!!


ところでキナちゃん、『好吃』の発音って、「ハオツー」?それとも「ハオチー」?
イキオイで「ハオツー」って言っちゃったんだけど……合ってる??

あああ!8時半からの授業が苦で単位落とした中国語、もっと真面目にやってれば、
もうちょっと中国語でしゃべれたのかもしれないのにー!