笑えてホロリとする兄弟愛のお話。映画『スペシャルアクターズ』。
映画『スペシャルアクターズ』を観てきました。先週の話だけど。
『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督による劇場長編映画第2弾。
カメ止めも去年映画館で観ました。
前半、これはどう受け止めればいいのか……と困惑していたところに後半怒濤の巻き返しで、非常に楽しめる作品だった。
そんなカメ止めを一緒に観た友だちからの誘いで映画館へ。
あらすじ
売れない俳優の和人は緊張すると気絶してしまう持病に悩まされ、俳優の仕事もアルバイトもうまくいかない。子供の頃に憧れていた超能力ヒーロー映画のVHSを何度も観て成功を夢見る日々。
ある日、疎遠になっていた弟・宏樹と偶然再会。
『スペシャルアクターズ』という、依頼者の困りごとを演技で解決する何でも屋のような俳優事務所で働いているという宏樹に、「うちの事務所で一緒に働こう」と誘われる。
気絶する持病を隠しつつ、さまざまな依頼をこなすうち、カルト集団に乗っ取られそうな旅館を守って欲しいという依頼が入り、和人はそのミッションの中心メンバーに選ばれる……。
感想
カメ止めほど面白くはなかったけど、想像していたよりは面白かったなー!
笑えるところもたくさんあって、最後はホロリなのも良かった。
低予算で無名の役者を使っている映画なので、ストーリーにすべてがかかっていると考えると、なかなか上手かったのでは。
ただ、前半は(カメ止め同様)起伏が少なくだれた印象。ちょっと退屈だった。
後半、カルト集団と本格的にバトるところから面白くなってきて、最後の最後には「それかー!」と感心するオチもある。
そして、この映画には、宏樹の、不甲斐ない兄への深い愛が溢れているのだ。
ただ、最後のオチによってハッピーエンドだと思っていたある事柄が台無しになってしまった感があり、それがちょっと残念かな。
なお、元詐欺師で脚本担当のブレーン役の上田耀介さんという俳優さんが好みド真ん中で出てくるたびにニヤニヤしてしまった。
社長に対してずっとツンなんだけど、最後デレるところがかわいかったです。