午前十時の映画祭『テルマ&ルイーズ』を親友と観て号泣。
早起きして、午前十時の映画祭に行ってきました。
『テルマ&ルイーズ』です。
大好きな映画です。スクリーンで観られるなんて幸せ!
昔の映画なのでネタバレ感想です。
あらすじ
ウェイトレスのルイーズ(スーザン・サランドン)と主婦のテルマ(ジーナ・デイヴィス)は仲の良い親友。ルイーズの誘いで旅行に出かける二人。
立ち寄ったバーでテルマはモラハラ夫との暮らしのストレスを発散するかのように酒をあおり、ナンパしてきた店員と踊り、はしゃぐ。そして悪酔いしたテルマは駐車場で店員にレイプされかかってしまう。
間一髪でルイーズに助けられるが、反省どころか二人に罵声を浴びせ続ける店員をルイーズは銃で撃ってしまい、楽しいバカンスは先の見えない逃避行となる……。
感想
テルマとルイーズの友情物語なのは当然だけど、テルマの成長物語ですよね、これは。
モラハラ夫のいいなりでぞんざいに扱われても反抗もしなかったテルマがめちゃくちゃ逞しくなっていくんですよ。
ナンパしてきた店員と楽しく踊ってたら殴られてレイプされかかったり、若い男とアバンチュールを楽しんだ隙にルイーズから預かった大金を盗まれたりして踏んだり蹴ったりのテルマ。
なのに大金を失って泣き崩れるルイーズを叱咤激励する元気有り余るテルマ。
いや、おまえのせいで盗まれたんだよ、金なくてこれからどーすんだよ、と思いきや突然強盗をやらかして金を作ってくるテルマ。
パトカーの警官に呼び止められれば警官に銃を突きつけ銃を奪いルイーズに無線を壊させて、警官をトランクにぶち込むテルマ。
セクハラトラック運転手の車に銃弾ぶっ放して大爆発させるテルマ。
おまえ、いつのまにそんな行動派に!っていうところがたまらないのです。
そんなテルマの変化に戸惑いつつもテンション上がってしまうルイーズも可愛らしい。
逃避行後半は美しい景色の中、車をひたすら走らせる二人の描写が静かで切ないの。
警察の手が迫り、目的地のメキシコまでは行けないだろうことを感じていながらも明るく楽しく旅を続ける二人。
だってこれはバカンスだもの。
非日常続きの旅だけれど。
最後の最後まで二人はバカンスを楽しんだのだと思う。
二人を追う警察のおじさん、ハル・スローコム警部(ハーヴェイ・カイテル) のキャラも大好きだ。
二人の境遇に同情して力になろうとしてくれている優しいおじさんなのだ。
射殺やむなしと二人を囲む警官隊に向かって
「考えてやれ、痛めつけられっぱなしの女なんだぞ!」と怒鳴るシーンで涙腺崩壊。
そこからラストまで泣きっぱなしでした。
ルイーズの彼氏もいい男よね。ついでのように書くけど。
そしてこの映画を親友と一緒に観られて本当に良かったと思う。
彼女が犯罪者になったら一緒にどこまでも逃げるよわたしも!!という気分になる。気分にね。
まぁ日本だとすぐ捕まって逃避行の情緒もなさそうだけど……北海道まで逃げたらちょっとはロードムービー感出るかな?
※彼女もわたしも犯罪者になる予定はありません。
『テルマ&ルイーズ』、名作です。
映画の後に久しぶりに食べたクリスピー・クリーム・ドーナツが美味でした。いい日だ。